秘書検定の受験級ごと勉強時間
秘書検定は受験級によって難易度が変わり、また難易度に応じて勉強時間の目安も変わってきます。
3級
秘書検定の中では最も難易度が低く受験しやすい級です。
第125回の秘書検定試験結果から合格率69.7%と高い合格率であることからも分かるように、基本的な一般常識・オフィスマナーが問われます。
勉強時間の目安は20~40時間程度ですが、すでに社会人経験のある人だと、ほとんど勉強することなく受験にのぞんでいることも。
但し、敬語など「普段使っているものが実は間違っていた」など、思わぬところでミスをしてしまうこともあるので、
不安が残る方は試験前にしっかり学習してから挑みましょう。
2級
2級は秘書検定の中で最も受検者数の多い級です。
第125回の秘書検定試験結果から合格率58.5%と比較的難易度が低い受験級で、出題される問題の傾向も過去問と類似しているため
勉強方法は基本的な一般常識・オフィスマナーを押さえられているのであれば
繰り返し過去問を解く独学でも十分合格を狙えるでしょう。勉強時間の目安は30~50時間程度です。
準1級
準1級の第125回秘書検定試験結果から合格率41.7%になり、難易度がぐっと高くなることが分かります。
また、準1級と1級の試験は年2回(6月と11月)のみとなります。
これまでの3級・2級とは違い準1級では最初に筆記試験を受験し、合格してから面接試験に進むことができます。
試験内容も単なるサポート業務だけでなく、より専門的な秘書業務の知識や技能、複雑な状況での対応力、
また『どこまで上司のプライベートに踏み込むか』という気遣いの基準など求められる内容がより高度になります。
勉強時間の目安も筆記試験で1日1時間×3ヶ月程度、これに加え面接試験対策もあります。
面接対策は筆記試験合格後2週間ほどの短期間で完成させる必要がありますが、
これは社会人経験の有無によって必要な対策のレベルが変わってきますので
自分のおかれている立場によって2週間で面接対策が足りないようでしたら筆記試験の合格を見据えて
前々から立ち居振る舞いの練習が必要となります。
1級
最も難易度の高い1級は第125回秘書検定試験結果より合格率34.0%で容易には合格できないことが十分伝わるかと思いますが、
合格すると履歴書記載で就職転職活動時に有利ですし、資格手当で毎月の給与に反映されるなど具体的なメリットがグッと増えます。
筆記試験では準1級よりもさらに専門的且つ高度な秘書業務と技能が求められますしすべて記述式です。
面接試験では相手の息遣いまで気を配る能力が問われます。まさに「上級秘書」にふさわしい難易度といえるでしょう。
勉強時間は平均して半年以上をかけて150時間程度ですが、これまでの受験級とは違い1級受験生は現役秘書が圧倒的に多いため
日々の業務が自然と試験対策となっていることが多いようです。
秘書検定の取得費用
秘書検定の受験料は下記のとおりです。
級 | 受験料(消費税込) |
3級 | 2800円 |
2級 | 4100円 |
準1級 | 5300円 |
1級 | 6500円 |
【併願】3級・2級 | 6900円 |
【併願】2級・準1級 | 9400円 |
受験料以外の費用は、学習方法によって通信教育や参考書の購入など別途かかってきます。
どんな学習方法を選ぶかによって金額に違いは出てきますが、一番安く学習しようと思うと
web上にある過去問を繰り返し解いて学習するのが無料で且つ効果も高いでしょう。
有名なサイトだと「過去問ドットコム」(https://kakomonn.com/)で秘書検定3級・2級の過去問学習が可能です。